きみは金色






早く早く、と心の中で唱えまくっていたせいだろうか。


それとも暑さのせいで、脳みそが溶けて時間の間隔がつかめなくなっていたんだろうか。


夏休みに突入するのは、視界を瞬時に抜ける新幹線のごとく、あっという間だった。



夏休みに入ってすぐの、2日目。


迎えた、真子と遠出する約束をしている日。


おれは待ち合わせの駅に着くと、早足で改札口へと向かっていた。



落ち合う場所は、学校最寄りの駅前。


ちょうど2人の家の中間地点だし、乗りたい電車が、その駅から出発するからだ。


急いで歩くたびにサンダルのバンドが食い込んで、キュウキュウ、親指と2本目の指の間を刺激する。


改札をくぐってから、真子を見つけるまではすぐだった。


目印になりそうなわかりやすい柱のところに、すこし緊張した面持ちで、真子は立っていた。



「真子!!」



はずんだ声で、名前を呼ぶ。