きみは金色


中西くんとか、三浦さんとか。

あと…飯田くんとか。


学年の中でも、ひときわ目立っているメンバーが、この新しいクラスにそろっていた。


正直、引き返したくなった。どうしようって、思った。



…大丈夫かな。

…わたし、居場所あるかな。目をつけられたりしないだろうか。



そんな心配を抱えて始まった、2年生の高校生活。



でも、それは杞憂だった。たしかににぎやかだけど、わたしに被害が及ぶようなことはなかった。


べつに向こうは、わたしなんかに関わろうとしてこなかったから。



なんとか無事に、日数を過ごして。


自分のペースをつかんできたかなって思えるようになった、5月。



わたしが自分の席で、1時間目の授業の準備をしている時のことだった。



それは、突然投げ込まれた爆発みたいだった。


ワッ!!て。教室が、一気ににぎやかになったんだ。


びっくりして、顔を上げて。


わたしはすぐ、目を見張った。