体育館の出入り口。
真子が、今にも出て行ってしまいそうなのが見えた。
「…っ、あ、ちょ、ごめん!!すぐ戻る」
あわてて輪から抜け出し、真子を追いかけて体育館を出る。
すぐに見つけた背中。
おれが後ろから来るのに気づいた真子は、止まってくれるかと思いきや、逆に走り出した。
「えっ」
な、なんで逃げるんだよ…!?
「…真子!!」
バッシュを履いたまま、階段を走り降りる。
「待てって!!」
「……っ、や」
「なんで逃げんの」
本気を出せば、そりゃおれのが速いのは当たり前だ。
外に出てしまう前に、おれは真子の左腕をつかまえていた。
「……真子?」
「…………」
もうつかまったのに、珍しく往生際が悪く、真子はこっちを向いてくれない。
「あー……ごめん。もしかして、心細かった?」
「………っ、」
「試合盛り上がって、全然真子んとこ行けなかったし…」
「そ、そんなんじゃない!!」



