おれがいなくなった場所。
真子がポツンと、取り残されてしまった場所。
「あー?付き合ってたときもあんなかんじだったっけ」
「木下がグイグイ引っ張ってくかんじだろ?」
「でも付き合ってた期間長くねーよな。ま、たしかにコイビトってかんじじゃねーけど」
「ある意味お似合いだったけどなー」
真子のすぐそばで、こんな会話が交わされていたなんて、おれは全然、知る由もなくて。
「次は男子だけでやろうぜ」
忙しないのは、借りられる時間が決まっているからか。
木下とのスリーポイントの勝負がつく前に、また別の召喚を受けたおれ。
真子にタオルを返すヒマもなく、次の試合に駆り出されることになった。
ホイッスルが鳴って、ミニゲームが始まる。
ふと見てみると、真子は得点をつける係になってくれたのか、得点板のすぐそばに立っていた。
一生懸命ゲームの様子を目で追いながら、点数をめくる真子。



