「うん……観ててすごく、伝わるよ」
真子になら、見せてもいいかなって。ちょっと思うから。
「飯田ーっ!!」
2人でほのぼのした空気を作っていたら、いきなりデカい声に崩された。
誰だよ、と思う間もなく。その場から引き剥がす勢いで腕をつかまれて、立たされる。
その怪力の相手は、木下だった。
「こっち来て」
「は?なに」
「スリーポイント対決しよ」
「す…っ」
「中学んときよくやったでしょ。ほら、はやく!!」
ごめんね、と真子に笑いかける木下。
そしてそのまま強引に、ズリズリとおれを引きずって行く。
腕痛ぇし。急すぎだし。
でも、有無を言わせないオーラを放つ木下のなすがまま。
ポンっとボールを投げてよこされたおれは、しぶしぶ勝負に参加せざるをえなくなってしまった。
「アイツら、ほんとに変わらないよなぁ」



