全部1年以上ぶりで、懐かしくて。心地よいと思える感覚だ。
思ったより足が動かなくなっていたけれど、ボールが飛んでくれば、それなりに俊敏な反応はできる。
「ナイッシュー、飯田!!」
指先を引っ掛けて飛ばしたボールが、シュッ!とすばやくゴールネットをくぐり抜けていったとき。
ゾクリと背骨が、あわ立つ感覚。
「あー……」
思わず、漏れていた声。
やっぱり、いい。バスケはこの瞬間が、1番好きだ。
「はい、レオくん」
1ゲームを終えて、休憩。
汗だくのビショビショになって床に座り込んでいるところに、ふわ、とタオルが差し出された。
見上げてみると、そこにいたのは真子だった。
その肌と同じ色の白いタオルが、真子の手に握られている。
「おー!!あんがと」
「ふふ。すごいね!レオくん、最後シュート決めてたね!!」
たくさん走って気分は上がっていたし、真子から声をかけてくれたことが嬉しくて。



