きみは金色


この冬場だ。冷えるステージに座っているのなら、もうちょっと生地のあるもん着てこればいいのに。



「見に来てっておれが呼んだんだよ。つーか、お前らも参加しねーんだろ?」

「えーっ、でもぉ…」

「いいんじゃーん?そんな内輪だけ〜なかんじにしなくても」



なぜかギスギスした雰囲気になっているところに、他の女子の声が飛び入る。


竹を割ったような、真っ直ぐでよく通る響き。


女子軍団の中から出て来たのは、ジャージ姿の女だった。



「観客増えた方がやる気出るし、せっかくかわいい女の子が来てくれたんだから」



ねっ、とアッサリした顔で、真子に向かって笑いかける。



コイツのことは覚えていた。


女バスのキャプテンだった、木下だ。



長身細身に、短い髪。中学のときからさほど変わらない外見だ。