「飯田くん、アドレス変えたやつ、あたしに教えてくんなかったでしょ!?」
「いっつもつき合い悪いんだからーっ!!」
たくさん降りかかってくる、懐かしい声。
親しみをもってたたかれる肩。
高校のヤツらとはまた違う空気だ。
自然に、笑みがこぼれていた。
元部員たちはみんな少し大人びた気はするけど、中学時代の面影はしっかり残している。
…懐かしいな。もう2年近く前になるのか。
「……で、こちらのお嬢さんは?」
一通り騒いだあと、みんなはおれの隣に目線を移して。
真子を指差して、聞いてきた。
「……………彼女」
彼女。
ものすごくためてから、そう答える。
「…ウオーっ!!すげーっ!!」
それを聞くなり、そんな男男しい叫びがたくさん上がって。
真子はあっという間に背の高いヤツらに囲まれてしまった。
なんとか真子の前に入ったおれは、必死で盾になりながら、遠慮のない男どもにゲシゲシ蹴りを入れる。



