主犯のヤツは、1年全員に練習させないようにすることまで企んでいて。
雰囲気はもうサイアクで。
「ナマイキなんだよ」
そう言われたとき、ガツン!!と右手に走った衝撃。
こぶしを繰り出していたのは、無意識のうちだった。そこからは殴り合い蹴り合いのケンカになって。
部室での乱闘の末。
先輩たちはそのまま残り、おれだけが退部扱いになったんだ。
不服な判決だったかもしれない。でも、その時はもうどうでもよかった。
投げやりだった。毎日あったものが急にすっぽ抜けて。
なくなったのはバスケだけなのに、それは全部に影響して。
もういいやって。努力して報われたことなんてねーしって。
そんな風に、何事にもやる気を出せなくなってしまった。
昔より今の方がずっと、あきらめるのが上手くなってしまった。そう思う。
だって、失くすより、最初から無い方が楽だ。
勉強だって、部活だって。
頑張ったり熱くなったりしない方が、ずっと。



