……え。今、いまなんつった?
え、離れ離れにならないからって、つまり。おれと。
離れたくないって、こと。
「え……、いや、全然……」
…やばい。顔、ゆるむ。
重っくるしいどころか、超絶嬉しいんですけど。
「…真子」
「………」
「真子ってば」
体がねじれそうなほどそっぽを向く真子に、ズイッとすり寄って、顔を近づける。
「な…なに…っ」
「もっかい言って」
「…ええ!?なにを!?」
「離れ離れにならないしってやつ」
「……っそ、」
「もっかい」
「…い、いやだっ」
…なんだこの可愛いイキモノ。
ドーナツ店のガラスには、くっついたおれたちの影が映っていて。
真子の影だけ、ピン!と背筋が伸びている。
きっと、真子の背骨まわりのナントカ筋は、一般高校生と比べてものすごく発達しているんだろう。
ただでさえ姿勢は正しいのに、ドキドキしているときはよりいっそう伸びるから。



