きみは金色


何年も前のこと。

普段バカやってる時には、絶対言えないような話だ。


どうしてこんなことを話し出したのか自分でもわからないけど、1度吐いたら、スラスラと言葉が続いた。



「ちゃんと頑張ってた時期もあったんだよ。親をガッカリさせないようにーとか、思って。公立の中学で頑張ってはいたけど……でも求められてる成績とか、とれなくってさ」

「………」

「中3の時には、しんどいからもういいやって、放り出してて。なんとか高校入って……でも、部活でモメ事起こしてからは…もう、放置っつーか」




『今の時代でしょ。お願いだから、大学くらいは出ておいてちょうだいね』




これが、最近聞いた中でゆいいつ思い出せる、あの人の言葉だ。


いい高校に進んで、いい会社に就職した経歴を持つ母親。


そんなあの人の初めての失敗は、多分、離婚したことだったんだと思う。