きみは金色


ひととおり生きてきて、もう1回同じ時をやり直して生きてる。


そんな感じがするんだよな。よくわかんねーけど。



「…お前はさ」



タバコの匂いの声で、イワコウが言った。



「ちゃんとやれば、できるヤツなんだよ」

「……はあ」

「運動神経はいいし…頭だって働いてないわけじゃないだろ。日々の素行がとっても残念なだけで」

「……そんな風に言ってくれんの、イワコウだけだわー」

「タメ口きくな、アホウ」



しかも棒読みだな、とイワコウが少し笑った。


その体の下。後ろにもたれる姿勢になったせいで、パイプイスがキィ、と音をたてる。



そんな風に言われるとは、思わなかった。


やる気を出させるために、生徒全員に言っているのかもしれないけど。


でも、改まってそういうの。なんか、照れくさい。