おれの頭の中はそんなん。そんなんばっかりで。
「はぁ……」
また変な声を出していたら、イワコウに鼻で笑われた。
ムッとして睨んだおれに、イワコウが1言。
「…高校生のくせに、色ボケか」
…イワコウにまで伝わってんのかよ。
考えを読まれたみたいで、ものすごくいい気がしなかった。
わりーかよ。色ボケだよ。最近それしか考えてねーよ。
面白くない感情が、そのまま表情に出ていたと思う。
そんなおれを、イワコウは正面からジッと見てきた。
醤油顔かと思いきや、ちゃんと開くとデカくなる二重の目。
イワコウのことを苦手だって思うのは、多分こういう時だ。
嫌いじゃないけど、なんか苦手。
何もかもわかっていて、わからないフリをしている感じ。相手を見透かしている感じ。



