ちょっと無理やりだけど。 ちょっと目立ちすぎたかもしれないけど。 でもおれには、市ノ瀬を連れ出す正当な権利がある。 3日前の、合唱コンクールの日。 付き合って。そう言ってしまった、あの日。 おれの腕の中で、コクン、て。市ノ瀬が小さくうなずいてくれた瞬間から。 市ノ瀬はただのクラスメートじゃなくて… …おれの、彼女なんだ。