「こうくん……」



「うん。識輝ちゃんの、親友」
 


桐さんはどこか懐かしそうな、穏やかな顔で写真を見つめている。
 


………。
 


ここは、桐さんに連れこまれた空き教室。



あれから、俺と桐さんの間にはまた新しい関係が生まれていた。



簡単に言うと相談相手。
 


最初の時と同じように、物陰に隠れるようにして二人して小さくなってこそこそ相談するのだった。



……隠れる必要はないような気もするけど、なんかノリで。