……いつもそう。



あたしを守る使命があるのか知らないけど、自分がすべてを背負って処理して。


あたしはいつも、差し伸べられた手に沿って、歩んで来た。



守られるのが嫌なんて言ったら贅沢だけど。


あたしはいつまでも、何もできないままで。


お姉ちゃんの様になりたいのに、いつまでもなれないままで………。



だから、お姉ちゃんに対して劣等感を抱いてしまうんだ……。




突如道端で始まった、姉妹の言い争いに。


「とりあえず、中に入って話さねえ?」


まだあたしたちの横にいた烈さんが、楊枝を咥えながらそう促した。