女性として生きてきた、はるな愛さん。
しかし、ある違和感を持ち続けていた。

「手術したら、私ね、全部悩みごとなくなると思ったんですよ。全部その、自分の体が、完全に女性に変えれるかっていったら、生理もこないし、女の子の、本当の体になれないわけであって。

自分の中に大西賢示(本名)がいるんですよ」

男としての自分が、自分の中で次第に大きくなってきた。

「1回、男の子になる仕事したんですよ。まったく男になる。外見も全部。そのときにすごく、しっくりきて。男の気持ちになれたんですよ。不思議なんですけど。

そのときに、なんか……。自分で、もう女の子になるのが、しんどいって思ったんですよ。不思議と」

マネージャーに、「あしたから男の格好で、髪の毛切ってやりたい」と言ったら、「契約してる仕事があるから困る」と言われた。