「サラ!またこんなとこで寝てる」

屋上の冷たい床に寝っ転がるサラ

登校早々サラの姿が見当たらずに

真っ直ぐ屋上に来ればその姿があった。

「…ツバサおはよ」

体を起こして眠そうな顔で挨拶する

「おはよ、じゃなくて風邪引くって昨日言ったよね俺?」

「…昨日。」


無視ですか!!

「大丈夫だよ。俺の事よりサラが心配だ。」

「私はなにもないよ、なんにも」

サラの横顔を見ると何も感じ取れない

無表情の顔がツバサの心を痛めた。