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お姉ちゃんの運転で、お父さんとお母さんのお墓へ向かう。


もう何年も続いているこのお墓参りは、年に一度の大切な日。


でも、今年はまた特別。


和希という、実の弟を連れてのお墓参りだから。




車内は、さっきから無言が続いていた。


でも、それは気まずいからでもなんでもなくて。


あたしも含めて、みんな胸に抱いた色々な想いがあるからだろう。


隣に座る和希に視線を向ければ、何かを考えるようにジッと窓の外を見つめている。