ケータイ小説 野いちご

【完】籠球ロマンティック

1st time
それなりに生きてるつもり

ツーブロックにした髪の毛のトップはボルドーレッドに近い茶髪で、刈った部分は金髪に脱色した、高校生にしては派手な髪の毛。


『恋夜』なんてまぁオシャレな名前をつけられた俺は、ぼちぼち普通よりはモテる方だし、キツイ顔だけど親父に似てそこそこで、自分で言うのもなんだけど名前負けはしてない。


人生最大の出来事だった去年の中体連の全国大会優勝も、バスケを辞めた俺にとっては過去の栄光として語ることしか出来ない。


本当はバスケの特待で高校に通うつもりだったけれど、去年の夏父さんが突然死んで母子家庭になってからはそうも行かなくなって。


勉強も出来る方だった俺は、バスケを諦め学力特待で私立高校に入学し、学校が終わればバイトをする生活。


人生の中で一番大事だったバスケを手放してから一年経った高校一年の秋。


今の日常もそれなりに楽しくやっていた俺に、あの糞生意気なロリ巨乳が、あの夏よりも刺激的で、キラキラした非日常の青春をもたらしたんだ。

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