ケータイ小説 野いちご

〝好き〟の間違い探し

いちごみるくをはんぶんこ









「あんちゃーん」



名前を呼ばれて、きゅっと抱きつかれる。

身動きがとれない状況で気づいた、甘いこれぞ女子って感じの香りは……



「ちえ。どうしたん?」

「今日ね、ちえパン当番なんだー。
あんちゃん取りに行くの付き合ってー?」

「ああ、ええよ」



友美と万里奈に一声かけて、廊下に出た。



うちの中学はパン販売をしてる。

でも、マンガとかでよく見る購買とかとちゃうくて、セットの予約販売。

昼には係の人が取りに行くことになってんねん。



月曜は限定のいちごみるくパン目当てにあたしもよく買ったりする。




階段を降りて、別棟の販売所に行くと、同じくパン当番やったらしい。

俊介がいた。



「しゅんちゃんだー!」



ぴょこん。

髪を揺らして、小さくジャンプ。

ちえは嬉しそうに俊介の隣へ。



なんやろう……女子力を感じる。

好きって気持ちが溢れとって、可愛い。







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