ここは君が夢みた、ふたりだけの世界。
恋愛(ピュア)
完
875
- 作品番号
- 1680639
- 最終更新
- 2023/09/16
- 総文字数
- 178,885
- ページ数
- 364ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 417,556
- いいね数
- 875
- ランクイン履歴
-
総合44位(2023/01/28)
恋愛37位(2023/01/29)
- ランクイン履歴
-
総合44位(2023/01/28)
恋愛37位(2023/01/29)
『じゃあ…7番のひと…、
俺と……付き合ってくれませんか』
私にとって君は。
“王様”じゃなくて、“王子様”だった。
*
私よ、過去の私よ。
彼に優しさを与えなさい。
わがままをたくさん言わせなさい。
泣かせてあげることができるのなら、
めいっぱい泣かせてあげなさい。
そして、愛を、与えなさい。
私にはそれくらいしか、
できないのだから───…。
*
神様は私に、
“生”と“老”を、与えました。
そして君に、
“病”と“死”を、与えました。
『これのどこが……
“幸せじゃない”なんて、言えるんだ』
現実は、残酷で。
現実は、優しくなくて。
私たちに何度も意地悪をしてくるというのに。
彼は同じ回数、
いいえ、それ以上に。
『俺は幸せだ』と、笑うのです。
*
᛭
*
ここは君が夢みた、ふたりだけの世界。
- 読む
- この作品にいいね!する875
この作品のレビュー
辛い時に読んでみてください。割り切れない想いと抗いようのない理不尽が交差していてとても切ない物語ですが、めいいっぱい涙を流せます。前を向けるようになれます。
表紙・タイトルで面白そうだと思い読み始めたところ、一気にこの小説の世界に惹き込まれました。クスッと笑えるような場面もありつつ、泣いてしまうこともしばしば...。こんなにも小説で泣いたのは初めてでした。 単純に面白い、泣けるだけでなく、「幸せ」や「病気」についてなど色々と考えさせられる作品です。少しでも気になったなら、絶対に読むべきだと思います!
この作品の感想ノート
野いちごでいちばん好きな作家さんで、全作品、何度も読ませていただいてます!!
たくさんの作品のなかでも、特にこの作品がいちばん大好きで、何回読んでも感動して泣けてくるし、辛かったり苦しかったりするところも多いですのが、いつも、読み終わったあとには、元気をもらえるというか、毎日頑張ろう!って心から思えます。
これからも楽しみにしてます!
理人さまこんばんは!名前変えるか迷って一ヶ月変えて直した奴ですどうも。。ごめんなさいなんかもう分からなくなってきちゃってあああ(まじ申し訳ない
「ここは君が夢みた、ふたりだけの世界。」拝読させていただきました……!
李衣ちゃんの必死さが大好きです。やっぱり千隼くんには李衣ちゃんの必死さが必要だったと思うんですよね。たとえ千隼くんが病じゃなかったとしても。李衣ちゃんの必死さや愛する人のために、という気持ちには完膚なきまでにというんですか……感動しました。
千隼くんのそこはかとない儚さが雪百合にはグッと来ます。千隼くんの「ふたりだけの世界」は病のこと、李衣ちゃんのこと。色々なことを考えて辛い気持ちを抱えた人間にしか辿り着けない結論で、"愛"だなと思いました。めちゃめちゃ羨ましいです。
拓海くんの最初は負けヒーローかというガキ臭いところからイケメンか?と言いたくなるような行動に雪百合は心打たれました。
この作品には愛に溢れたものだと思うんです。切愛って言うんですか、ひとりひとりが全力な感じ……めちゃくちゃいい、羨ましい、と思いながらスクロールさせていただいてました……!李衣ちゃんと千隼くんのふたりだけの空間はほんわかしていて穏やかで、何もかもを忘れさせてくれるようなもの。
死に対する恐怖は自分の命を諦めていても寸前になってもあるものだと思うんですよね。それは他者の死でも。いや、他者の死だからこそ。自分が何も出来ない、出来なかったという無念さがじわじわ心を蝕んでいくんだと思います。それは痛いもの他ない。この無念さを目の前で感じた李衣ちゃんや他のみんなは本当に情けない気持ちになるだろうな、と。でも、それが千隼くんを愛した証拠で、時が経つ内に誇れるものになればいいな。
ちょっと真面目なことを書いてしまって恥ずかしい……ありがとうございました。
理人さま、李衣ちゃん他のみんなに愛をこめて。
◇理人◆さんの書籍化作品
この作品をシェア
この作品を見ている人にオススメ
読み込み中…