時には風になって、花になって。
ファンタジー
完
134
- 作品番号
- 1618265
- 最終更新
- 2023/03/15
- 総文字数
- 79,248
- ページ数
- 180ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 267,061
- いいね数
- 134
- ランクイン履歴
-
ファンタジー2位(2020/10/23)
- ランクイン履歴
-
ファンタジー2位(2020/10/23)
人里離れた村───、
そこに誰からも恐れられる“1人”の鬼がいた。
ここは妖と人を繋ぐ場所。
紅の覇者と恐れられる冷徹な鬼妖怪
紅覇
─Kureha─
『つまらんことをした』
そんな鬼に拾われた人間の少女、サヤ。
『小娘、貴様は私が怖くないのか』
『何故なにも言わない?
───あぁ、そういうことか』
少女は声を失っていた。
*
『お前もいつかは私を置いて消えるんだろうな。…人間という生き物は儚いものだ』
それはとても醜く残酷で、不気味な
───紛れもない真実。
『お前はどちらを選ぶ。
人の世か、それとも───』
人間の一生は、鬼の一瞬。
それでもお前が我が名を呼ぶのなら
時には風になって、花になって
何処へだって駆けつけよう。
そして私がお前の声になろう───…
※流血表現、残酷描写あり。
- 読む
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この作品の感想ノート
理人さん!!!!こんにちはーー!!!!あ、こんばんはですかね……?
いやあ、やっと読めたああ……!!
わたし、普段ファンタジー系は、設定覚えるのむずそうだしなあ、なんていう超失礼なド偏見の食わず嫌いでほかのジャンルと比べてあまり読んでいないのですが、この作品はずっと気になっていて!!読めてうれしいです!!いえーい、!!!
もう、幼少期サヤかわいすぎる…💕
最初に紅覇と出会ったときのサヤはほんとにちっちゃくて、でも超絶健気で、なにこの子めっちゃかわいいじゃん!ってなりました笑
でもどんどん紅覇との関係性?も変わっていき、女の子としての悩みなども抱えながら成長していくサヤのことをいつの間にか親目線で見てました……!(途中でサヤに年齢こされちゃったけど笑)
紅覇はお父さんからサヤのお父さんの魂を受け取っていて、サヤがそれを飲んで妖怪に戻る、という選択もあったはずですが、サヤは最期まで人間として一生を全うしたんですかね……。
限られた命の中でもサヤは紅覇の嫁として幸せに暮らしていたと思うし、紅覇はサヤとの子供と、サヤが亡くなった後でも一緒に前向きに生きているようで安心しました!
サヤは自分が先に死ぬというのは分かっていて、そのうえで死んだ後でも紅覇を一人にしないで身近なところで見守っていると宣言したというのも、サヤが死んでもサヤが笛を吹いたらどこへでも駆けつけるという紅覇の言葉も、お互いがお互いを「親子」としても「兄妹」としてもそして「愛しい人」としても、愛しているゆえの言葉なんだなあと思うとめちゃめちゃ泣けてきます…😭
また、人間の100年はとてつもなく長いものだけど妖怪や鬼にとっては100年など人生のたったの一部分にしか過ぎないですよね…。紅覇がウタが亡くなっていたのを知ったのが亡くなってから数百年後だったように、そういう感覚が全く違うというのはちょっと切ないですけど「愛し合う」ということにそれは関係ないんだなと思えてよかったです…
今回も素敵な作品ありがとうございます!!
ページ数もとっても多いわけではなかったのでめちゃめちゃ読みやすくて、すいすい読めました……!
これからも頑張ってください!!応援してます💓
こんにちは!
こちらの作品も読ませてもらいました。私は、ファンタジー系は読まないんですが、読み始めたら止まらなくなってしまいました。(やっぱり沼に引きずり込まれている...?)
サヤちゃんの誰にも伝わらない思いが、紅覇にだけ伝わっているところとかやばすぎです。個人的には、笛が大きな役割なのかなって思ってます。紅覇を呼ぶ時だけじゃなくて、色々な時に笛を吹いていて、しかも弱々しく吹いたりとか強く吹いたりとか、なんかもう、サヤちゃん可愛すぎじゃない?(大真面目)って思ってました。
サヤちゃんは、どんどん大きくなっていくのに、紅覇は何も変わらないのが、鬼と人間は全く違うってことが表されていて、その表現がめっちゃ好きだなって思いました。
何度も言いますが、私まじでファンタジーとか読まないんです。こちらの作品が初ファンタジーでして、どんなジャンルも面白く書ける理人さんやばすぎる!今後とも、理人さんのいろいろなジャンルの小説を読ませてもらいます。
本日2個目の感想ノートになります📔
久々の一気読みしてしまいました。
前々から気になっていたんですが、なかなか時間が見つからなくてですね。読みたい欲と葛藤しながらの日々から先日解放され、無事一気読み致しましたァァァ✨
理人さんのファンタジー一体どうなるんだろうとワクワクしながら拝読しました。
一言で言うと、
……すっげえよかった。
もうここまでくると怖いって、理人さん5人どころじゃないじゃんと、恐怖すら感じています如月です。
人と鬼の寿命の違いのどうしようもなさに心をやられながらも、紅覇とサヤが幸せになってくれることを祈りながら読み進めていました。
婚礼のときの笛には涙腺崩壊で、紅覇の愛の深さだったり、サヤが紅覇に向ける想いであったりが表現されてて、互いが互いを求めているところにもう……😭
理人さんの作品に泣かされすぎて、もう「如月の涙腺は理人さんです」と言いたいです(?)
個人的にタイトルがすごく好きです。物語のよさが引き立つとともに、これがすべてなんだなあと、言葉には表せないんですけど、とてもじんわりした気持ちになりました。
世界観というか雰囲気というかが、夜が明けぬならに若干似てる気がしました。胸がキュッと苦しくなって、切なさを感じるようなところが似てます。まあ、つまりは大好きということです。
時間が鬼のように速く過ぎ去っていきました。恐るべし理人’s(リヒトーズ)作品です。
夜が明けぬならにいくつもりだったのに、先にこっちを読んじゃいました。次こそ、けいしゅと小雪ちゃんに会いに行きたいと思いますっ!!!
◇理人◆さんの書籍化作品
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