君は私の唯一の光

青春・友情

みゃな⋆.*☽:゚/著
君は私の唯一の光
作品番号
1616330
最終更新
2021/12/29
総文字数
113,689
ページ数
97ページ
ステータス
完結
PV数
52,315
いいね数
2
ランクイン履歴

青春・友情48位(2020/12/21)

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青春・友情48位(2020/12/21)

私、桑野乃々花は、
4歳で発症したライソゾーム病の一種、
ファブリー病により学校に行った事がない。

ましてや、外に出た記憶がない。

毎日、
看護師さん、主治医さん、薬剤師さん、
家族にしか会わない、何1つ変わらない。

私は、広い4人部屋に1人。

いつも、本や携帯を使って、時間潰し。

飲む薬だって不味いし、

治る見込みもなくて、

ただただ絶望するだけ。

そんな毎日を送る中で、
突如現れた眩しい光みたいな男の子。



神山 洸夜くん



1つ年上の彼は、
サッカーの試合で骨折したらしく、
1か月だけの入院だった。

いつも1人だった私は、
彼と同じ病室で過ごすうちに
だんだん心が穏やかになっていくような
気がしていた。

でも、病気は進行性で、
どんどん私の心と体を蝕んでいく。

体が弱くもある私にとって、
唯一の治療である手術は、
生死の境目だった。

ずっと逃げてきた、手術。

成功率が低いのなら、仕方がない。

そう、勝手に決めていた私に、
勇気をくれたのは、やっぱり君だった。

退院しても、会いにきてくれる。

初めてできた友達。




だったはずなのに…

君は、みんなの人気者で、期待されてて、

私なんか、ダメだったんだ。

君の隣にいたら。



君が好きだと気づいた時、

君に友達になってもらえた時、

君に出会えた時、

全てにおいて、もう遅かった。






でも、君が私にくれた勇気で、


私は頑張るよ。


たとえ、30%の可能性でも。





君がいなければ、私は、




自分が好きな自分でいられてなかった。




本当にありがとう。



————————————————————–
《登場人物》

桑野乃々花:15歳、ファブリー病


神山洸夜:17歳、サッカー好きの元気っ子


松原寧々:17歳、サッカー部マネージャー


深谷悠人:乃々花の主治医


斎藤由奈:乃々花の担当看護師


岩崎玲二:乃々花の担当薬剤師


桑野翔:19歳、乃々花の兄


桑野リズ:乃々花の母、イギリス人


桑野亮:乃々花の父


神山夕菜:19歳、洸夜の姉


神山陽菜:6歳、洸夜の妹


神山葉月:洸夜の母


神山日向:洸夜の父


あらすじ
4歳で発症したファブリー病で、ずっと病室に篭りっきりだった乃々花。ただ、死を待つ乃々花の病室に、急に入ってきた洸夜。とても明るく前向きな洸夜を鬱陶しく思って、寄せつけない乃々花に、普通に話しかけていく洸夜。そんな洸夜に乃々花も、心を開いていく。でも、病魔は待ってくれない。自分に未来がある事を信じて、拒んでいた手術を受けることを決意した乃々花。

これからの未来を信じようとした乃々花の運命は………?

この作品のレビュー

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この作品の感想ノート

面白かっです!
面白くって続きがすごい気になります!
もし良かったら2人がイチャイチャしてるのと高校生活書いて欲しいです!

2020/12/23 13:33

この作品のひとこと感想

すべての感想数:14

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