普通の高校生活に憧れていた私は
2歳年上の先輩と恋人のフリをして
高校に通うことになった。
「これからは、私がお嬢様をお守りいたします」
さらに
その先輩は私の専属執事となったけれど
「お嬢様。今からキスの勉強をしましょう」
なぜか甘く迫られることに───
鈍感で恋知らずのお嬢様
榊原 美紅(さかきはら みく)
×××
完璧でヤンデレ気質のイケメン執事
神崎 拓人(かんざき たくと)
普段は物腰柔らかで
優しく完璧な彼だけれど。
「その表情も全部、俺のものだから」
ふとした瞬間に見える、彼の本性。
「た、拓人……」
「俺以外のことは考えないこと。
美紅、約束できる?」
彼が私の専属執事になったのも
私が彼に落ちてしまったのも、全部───
彼の、思うがままだった。