永く青い季節 〜十年愛〜
恋愛(ピュア)
完
1
碧(Aoi )/著
- 作品番号
- 1468553
- 最終更新
- 2018/01/27
- 総文字数
- 43,286
- ページ数
- 145ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 155,044
- いいね数
- 1
お願い…
あと少しの間だけでいいから、彼を私に下さい。
必ず来る、その期限まででいいから…。
貴方はカウントダウンの期限を言わない。
私も聞かない。
貴方をずるい男にするつもりはなかったのに…
ごめんね…。
私は彼の首に腕を巻きつけ、胸に頭をこすりつける。
彼のスーツの柔らかな生地の感触。
その深い深い紺色の海に、私は自ら溺れて行く…。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
彼の身体がしなるように空中に舞うと、ボールがゴールネットに吸い込まれ、そして床に叩きつけられるように落ちた。
真剣な表情だった彼は、目元と口元を少し緩め、襟足まで伸びた髪と首筋の間に左手を入れ、そこに空気を送り込むように無造作に揺らすと、また走り始めた。
藤元幸(フジモト コウ)
彼を知ったこの日から…
私、槙野美織(マキノ ミオリ)は、
呆れるくらい彼を愛した…
いくつもの季節を越えて…
2017.11.10〜2018.1.26
あと少しの間だけでいいから、彼を私に下さい。
必ず来る、その期限まででいいから…。
貴方はカウントダウンの期限を言わない。
私も聞かない。
貴方をずるい男にするつもりはなかったのに…
ごめんね…。
私は彼の首に腕を巻きつけ、胸に頭をこすりつける。
彼のスーツの柔らかな生地の感触。
その深い深い紺色の海に、私は自ら溺れて行く…。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
彼の身体がしなるように空中に舞うと、ボールがゴールネットに吸い込まれ、そして床に叩きつけられるように落ちた。
真剣な表情だった彼は、目元と口元を少し緩め、襟足まで伸びた髪と首筋の間に左手を入れ、そこに空気を送り込むように無造作に揺らすと、また走り始めた。
藤元幸(フジモト コウ)
彼を知ったこの日から…
私、槙野美織(マキノ ミオリ)は、
呆れるくらい彼を愛した…
いくつもの季節を越えて…
2017.11.10〜2018.1.26
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