―もっと、刺激的な恋を。―

二人で選んだこの食卓に、あなたの好きな料理を。あなたが作った料理を。そして食べるのは、あなたとふたりがいい。
この二人、仕事面では上司(女)と部下(男)でも、ひとたびそこから離れると主導権はくるりと逆転。
タイミングを逃さず、押すところは押して、しかも料理も完璧、お掃除上手のオカン男子。惚れた方が負け、とは言うもののこの場合はどちらが負けなのか。いや、ある意味どちらも勝ちなのか？
きっかけは些細なことで、胃袋を捕まれたのはむしろ琴子の方だけれど、好いた惚れたで言うならば鈴木くんの方が先なのかな。
一人のご飯は味気ない。一人だとなにもする気にならない。だから適当で構わない。多分、誰もが共感できる所から物語はスタートして、どことなく、あるかもしれないこんな話、なんてワクワクしてしまう。きゅっと胸を捕まれたような甘さと切なさがお話のスパイスとなり、最後は二人のこれからを応援したくなるお話です。

年下オカン男子の鈴木君が可愛くてキュンキュンしました。
彼氏と別れてしまった１人暮らしは、妙に寂しくて食事も生活もどうでもいい。
ひとりで食べるだけだから何でもいいし
作るより買って食べる方が効率的。部屋だって誰も来ないし。
うん、わかるわかる。
これじゃいけないって思いながらも、気持ちがわかってしまう。

そんな彼女の前に現れたのは最強のオカン男子の鈴木君。
部下の鈴木君は掃除も料理も完璧君。
いつの間にか彼に餌付けされてしまう彼女。

餌付けの先には切なくキュンキュン恋心。
オカン男子である鈴木君がまた優しくて魅力的で……あぁうらやましい。
温かくほっこりと可愛らしく。
読後は顔がニタニタしてしまうお話です。

絶対に合わないと思っていたものが意外とハマったりする。

まさしくこれがこの作品のすべて。
年下のオカン男子に、いつも間にやら餌付けされ、
ああもう……いない生活なんて耐えられません。

女子力のなさをけなすでもなく一緒に作ろうって言ってくれるところがまた良かったです。

生活に疲れた女子に、癒しのオカン男子☆　おすすめです。