祠さんのレビュー一覧
これは、良い。 たった十ページの作品ですが、キャラが立ち、素直に『面白い』と思える作品です。 短編なので、多くは語りません。 ぜひ、本編へ。 皆様、どうぞお読みください。
彼は『生涯でたった唯一の』彼女を見つけた。 そして、たぶん。 彼女のほうも、また。 もし、この物語が『演劇』だったとしたら場面はたった一つ『ミナナの部屋』で、ほとんど完結してしまいそうな物語なのですが……(カルツの部屋(本拠地)の話とか最後の話は、雨の裏路地だったとしても) 少ない場面転換で、でも十分に語られる『彼』の『彼女』への執着と、愛情は読むヒトを虜にすること間違いないです。 たとえ、ソレが『一般的な愛情表現』と違い、行過ぎた思いだとしても。 受けるほうが『彼女』なら。 問題なく幸せな『カップル』なのだと、僕は思うのです。 たぶん、毒を含んだ過激な愛です。 けれど、これ以上の純愛も、そう無いでしょう。 ただ、甘いだけのお子様の恋愛もいいですが、たまにはこんな過激な『大人の純愛』も試してみるのもいいものです。 どうぞ皆様、お読みください。
狂うほどに愛してる。 でも、だからどうしろと？ ……なんて、素敵な響き。 ここに出演している人々は、吾身を……心を破壊しても惜しくないほどに『誰か』を愛してます。 この、変質的、ともいえる狂愛こそ、僕は本当の『純愛』じゃないか、と思うんです。 一方的な愛は、怖いですけどね。 とても、興味深く、かつ面白い物語ですが、まじめに読むと、時間がかかり、モノによると、読み手の神経が磨り減る系のお話です。 それでも、最後まで目が話せないのは、この物語が甘美な毒、だから。 幅広く、全員におススメはできにくい物語ですが、好きなヒトにはそれこそ『病み付き』になるでしょう。 いろんな意味で、覚悟を決めた方。 ぜひ、お読みください。
お兄ちゃんが見てる。 それは、なんで？ 妹のそばに必ず居る、彼。 失踪する妹の彼氏。 物語の行方が、二転三転する、面白い物語です。 どうぞ、皆さんご覧ください。
実に魅力的な物語です。 僕の好みからすれば正直な所。 多分現代モノではない、こういう系統の物語としては、若干描写が薄い感じもしますが、それを補う心理描写が心地よい作品だと思いました。 良い所に出て来る『花』の使い方と終わり方が好みです。 どうぞ皆さん。 お読み下さい。
やっぱり、主人公がいいね♪ 大筋の内容としては、皆さん大好き（僕も好き）王道ヤンキーモノなのですが。 皆から恐れられている不良と、一般人がどう出会うのかが、とても自然だった上。 なんと言っても、主人公の天然＆不幸（？）加減が実に面白い作品でした。 次々に起こる事件が、ジェットコースターのようで、物語が飽きずに、一気に読める物語です……ってね☆ いくらでもカタい書評は書けるけど、僕の言いたいことは、ただ一つ。 読 め ☆ 面 白 い か ら ！
友達が、ラブラブになったから、ってわけじゃないけれど。 ふっと、自分の周りを見回してみたら…… ヒトの世話をしてる場合じゃない！？ 不器用で、若干言葉足らずの彼と。 元気な彼女の愛の記憶です。 素直に読める面白い作品です。 どうぞ皆さん、お寄りくださいね(^_-)☆
ねぇ。 『愛ってドコで感じるモノかな？』 良過ぎる頭を世間から隠し、なんとなく冷たく硬い感じのする主人公だったのですが。 大切なヒトを失って、お墓に行ったとき、出会った人のおかげで、どんどん変わってゆきました。 高いＩＱのせいか、何事も理論で考える彼女のココロが、無条件で震えた時。 新たなる……そして生き物としては根本的な『幸せ』に出会ったのかもしれません。 これは、とても興味深い物語です。 ちょっと表現が難しいトコロもありますが、読みやすい大人の文章です。 どうぞ皆さん、お読みください♪
この物語は『キミがいた夏～最後の約束～』の第二部です。 この物語を読むにあたって『必ず』～最後の約束、を読み。 ～最後の約束を読んだ方は『必ず』〜Four years later〜を読まなくてはいけません。 え？ 作者様はそんなコト一言も言ってないって？ だって、これ。 読み終えたばかりの僕が、今勝手に決めたコトだからね☆ だって、いい話過ぎて、一方だけで終わっちゃったらもったいないんだもん！ 二つまとめても、全く長さの感じない良質な物語です。 読み始めればきっと、最後まで止まらないこと請け合いです。 どうぞ皆様、時間のある時に是非、お読みください♪
本当は★８か９出してもいいけど７つ！ ここで終わっちゃ、ダメな物語です。 主人公の美鈴は、辛い体験を抱え、傷つきながらそれでも頑張って『普通』に見えるように生きていました。 ……カッコイイ先輩に見染められるまでは。 うん。 ここまでは、よくある王道一直線、アマアマな物語、なんですが、明らかに、他とは一線を隔した物語です。 それは、主人公と、その恋人のココロの内側っていうヤツ。 事件の半分くらいは、主人公の自信の無さが原因だけれども。 なんで、主人公がそんな風になってしまったのか、原因を知ってとても哀しくなりました。 ええ。 ここで終わっちゃいけない話です。 ですが幸いにも、続きがある様子。 僕は、これから読みに行きます。 皆さんも、是非！ 最後まで読んで続きへ行きましょう。
好きになるには、年の差なんて関係なく。 戸惑う心は、やがてゆっくりと愛を育んでゆきます。 心地よい、スタイリッシュな文章は、きっと。 読み手のあなたの耳にすっと入って行くでしょう。 まさしく、題名から全体を見渡せる、非常に安定感のある物語は、あなたの期待を裏切りません。 恋愛モノを愛する、どなたにもオススメします。 どうぞ皆さん、是非、お読みください。
いじめを主題にした物語は色々ありますが、これは切り口が面白い。 どんなヒトだって無視されれば嫌だし。 その他、落書きをされたり持ちモノがなくなったら腹が立つ。 ……けれども。 ここに出てくる主人公は、従来、いじめに出会ったヒトビトとは、ちょっと違う考え方をします。 読み手である僕自身。 あれれれ？ 『本当に全くなんとも思って無いのかな……？』と思ったのですが…… 彼女が本当に嫌いなものに出会ったとき。 彼女の『本音』を見たような気がしました。 ……でも、ま。 柳に風は、本人の性格みたいですが(^O^) 文章は『文学的』とは言いづらいかもしれませんが『携帯小説』らしくサクサク読める、メッセージ性の高いエンターティメント（恋愛）小説です。 読み手を選ばないので是非。 皆様安心してお読みください♪
題名を見て、判る方には、一発で判る。 そう。 かの戯曲『サロメ』を下敷きにした現代劇です。 原作がそれと判る物語は、僕はあまり得意ではないのですが、これは、良い。 主人公の純粋な心が、丁寧に描かれた、素晴らしい作品だと思います。 ……ただし。 読んでいる最中には、すっかり忘れていましたが『サロメ』ですからね？ 確かにしっかりグロ注意報です。 とても美しく包まれていますが、心臓のお強い方のみ、行ってらっしゃいませ☆
クリスマスイブの朝に、とても良いものを発見しました。 題名が、少々難しいかもしれないですが、これは、愛です。 こんな愛が僕は、好きです。 皆さん是非、お読みくださいね。
僕がとても好きなタイプの詩集です。 決して甘くも暖かくもなく。 無理やりにでも堕ちてゆく、愛。 身を削り、心を壊し それでも、血の海の中で微笑み、愛に溺れてゆく。 そんな詩集です。 読み手の妄想次第で、果てしなく。 残酷にも、エロティックにもなる、美しいこの文字の配列は、僕にとっての至上の美学と言って良い作品群です。 ……でも、たぶん。 作者様も言っておられるように、世間一般の方に広く受け入れられるかは……かなり謎……ですか……ね？ それでも、読み応えのある、素晴らしい詩です。 たまにはこんな気分も悪くないはず。 みなさん、どうぞお読みください。
高校生で、妊娠！ うん。 ケイタイ小説の実話ネタでは、かなり『ある』話です。 思い切り僕の偏見ですが、大抵、そんな物語は、子どもを育てるのを止めて、それから後悔している、ってことが多いですが、コレは違います。 二人の高校生が、勇気を持って、前に進む話です。 あまりお金持ち、とは言えなくても、職場に恵まれ、住処を確保した、生活。 奥さんとデキない期間も浮気せずに一途に頑張る姿は。 うん、ケイタイ小説（夢物語）だね、と思える感じもしますが。 子育ての描写を中心とした、所々のシーンが地に足のついた現実感を伴って、実に居心地良い話になっていると思いました。 きっと、子育て経験者には、懐かしく。 まだの方には、どきどきする話となるでしょう。 この物語は、手放しでオススメです。 まだ読んでいない方は、是非どうぞ。
何気ない日常を、面白、可笑しく。 そして、何よりも暖かく描いたコメディです。 主人公二人で、良く見るside制を取っているのですが、それぞれ考えていることが違い、それを第三者的に見る楽しさもあります。 事態が進み、二人が、だんだんパニクって来始め……一騒ぎのあとの結末は？ これは、携帯小説を愛する方に是非読んでいただきたい物語です。 皆さん、どうぞ読んでくださいね♪
はっきり言って、とても面白い企画でした。 著者の出した謎をリアルタイムで解いてゆく推理モノの形だったのですが。 まず。 文庫なら終わりのページ数で、ある程度読める答えがまるで判らない。 そして、毎回出てくる情報を、料理する楽しみのある。 まさに、ケイタイ小説のためのミステリーです。 しかも、文章がしっかりしているために、終わった後でも、普通のミステリー（以上に）楽しめる、おいしいエンターテイメント小説です。 皆様是非、お立ち寄りくださいね(^_-)☆
夏と言えば、海！ まるで、自分が海岸に居るような。 夏の暑さと熱さの感じられるとても良い作品だと思います。 過激なシーンはありませんがそれでも最後まで飽きずに。 しっかり読めるのはbikkeさんの文章だからかもしれません。 ラストもとってもいい感じです。 皆様、是非お読みください♪
あなたは、叶えたい夢がありますか？ 大好きなヒトが、側にいますか……？ 悲恋の末に、泡になる、アンデルセンの人魚姫に乗せて、切なく綴る、恋の物語です。 幼い恋は、ただピュアで、キレイで、きっと読む方々に、涙を誘ってくれるでしょう。 優しい物語です。 静かな物語です。 どうぞ、お時間のある時に、是非。 読んでみたら、いかがでしょうか。