祠さんのレビュー一覧
物語の着眼点から、オチに至るまで。 これは、ちゃんと神経の通った、面白いホラーだと思います。 もちろん。 読んだ人には、極上の恐怖がやってくること、うけあいです。 短編ですぐ読めます。 ぜひ、あなたもご一読してみてくださいね♪
アイデアの勝利です。 冷静に読めば、ストーカージャンルの王道のような話ではありますが。 淡々と無機質に繰り広げられられたこの手法は、僕は今まで読んだことが無く、最後まで目が離せませんでした。 読み手である「自分」もまた。 事件の目撃者となるようで、とても素晴らしい作品だと思いました。 本当に面白いです。 皆様。 一気読み確実なので、時間のある時に、お読みください。
美しき時代絵巻 闇がまだヒトと近かった頃 アヤカシとヒトとの攻防は ただ、ただ、美しく、悲しい。 文章的には中盤あたりが、やや重い感じがします。 が。 読者を物語に引き込む、はじまりと。 後半の美しさ。 特に、繰り返されるセリフは、絶品です。 10ページと手頃なので、是非どうぞ。
完読のあと。 目を閉じると、深い森が見えます。 そして。 静かな、歌声が。 永遠に生きては、死にを繰返す、命の歌声が、聞こえてきます。 ページ数の割には、出てくるキャラクターの数が多く、もしかすると、読み進めていくうちに、多少混乱を招くかもしれません。 しかし。 それぞれが、魂の歌声を上げる、キャラクターたちの生き様は。 きっと。 あなたの心を捉えて離さないでしょう。 僕は、この物語を自信を持って、オススメします。 第三回、小説大賞に投票してもいいくらい、に。
ヒトの平均から、外れることは、どんなコトでも、どきどきするよね。 それが、こと、恋愛に関係するのなら、なおさら…… 凝り固まったコンプレックスから、たちなおる為の。 とても素晴らしい方法のヒントが、読んだヒトにわかります。 短いけど、読み応えありました。 ぜひ、読んでみてください。
とても読ませる文章に、感動しました。 最初は、上手い文章に後押しはされているものの。 基本は、恋愛モノの王道のような作品で、親友が恋敵ではないだけ、マシかな……程度に読ませていただいたのですが、とんでもない。 確かに、王道は王道なのですが、あちらこちらに張られた伏線の無理の無い回収と。 僕が読んできたものでは、多くみられた百ページを越えると、たるんでくるような感じも少しも見られず、ほぼ一気につっぱしって読めるパワーを持つ、すばらしい作品です。 コレだと、ランキング上位もわかるなぁ、と感心して読ませていただきました。 僕自身、文章を書く上で、とても勉強になりました。 恋愛モノはちょっと……という方にも、もしかしたら手ごろな感じかもしれません。 面白いので、是非どうぞ。
読みやすい文章に後押しされた、独特な世界観で最後まで無理無く読めました。 グロさの表現としても。 あっさり仕上げで別に、身構えなくても読めました。 作品に程良く解け込む程度です。 病理解剖と言う形で、実際に人の内臓を見ている僕は、最近。 多少グロの許容感覚が、ヒトとはズレているような気がしてはいるのですが(汗) それでも多分、大丈夫だと思います。 透明人間世界と臓器に対する描写不足。 伏線に対する答えが、僕的には納得いかなかったので★は抑えてありますが。 リアル世界の片隅に実際にあるような全体的な世界観と。 主人公の悲しみが伝わる、独特な雰囲気がとても良い作品です。 始めると一気読みになると思います。 時間のある時に、是非。 まとめ読みをお勧めします。
たった7ページの小品ではありますが、とても読み応えありました。 世界が滅びてゆく話は、僕のツボで。 今までプロ、アマ問わず、色々と読ませていただきました。 しかし。 こんな風に滅びてゆく世界は、未だかつて無く、特に最後の一ぺージは、絶品です。 僕の好みとしては。 主人公の年齢設定に問題がみられると判断したため、★は抑えてありますが、一読の価値は、十分にあります。 どうぞ、皆様是非、お読みください。
美しく流れるような文章と。 主人公に襲い来る哀しみが、読む人々の心を打つでしょう。 吸血鬼をモチーフにした物語として、とても良い作品だと思います。 大きな物語の一部、として★の数はこれでも抑え気味ですが、エンターテイメント性に非常に富む作品です。 この作品は、面白いです。 皆さん、是非読んでください。
たぶん。 物語を書いた事のある人ならば、一度は抱いたことはあるかもしれません。 ふと。 自分を振り返る時を。 何のために『書く』のだろう。 どうして、自分は、こんなにも、長い時間を使って書き続けるのだろう。 ふと、初心に帰る気持ちになる作品だと思いました。 今までのさかたるいさんの雰囲気とは、また別ですが、とてもよい作品です。 是非、皆さん読んでください。
テーマ性豊かなすばらしい作品です。 最初の方は、もしかしたら読み辛い部分があるかもしれません。 しかし、中盤から後半見事に花開いた物語は、誰もを魅了するでしょう。 目を閉じると、美しい映像の浮かぶ心優しい作品です。 僕は、自信を持ってお勧めします。 どうぞ皆様、読んでください。
禁断の愛は、甘くしびれるような味がする。 心に何らかの傷を抱えているような主人公たちが甘く、切ない物語を紡ぎます。 短編ですが、読み応えあります。 どなた様も、是非、どうぞ。
やわらかい音楽の調べにのせて。 穏やかな二人の時間がゆっくりと過ぎてゆく。 読んでいると、そんな景色が『聞こえて』くるようです。 愛してる、なんて。 好き、なんて。 言葉ではとても表現できない…… 素晴らしい作品だと思いました。
事実だからこそ。 感じる思いがある。 事実だからこそ。 真剣に聴かないと、いけない事がある。 一人の女性があげたこの『悲鳴』とも感じるこの思いを。 僕は、多くの人に是非知って欲しいと思いました。 大変なことが起きても。 前を向いて歩いていこうとする、この作品の著者に、心からエールを送りたいと思います。