木村 咲さんのレビュー一覧
男子校、共学の進学校、それぞれに通う、個性豊かな男の子たちの恋を描いた短編集。
彼らひとりひとりの目線で語る恋愛ストーリーは、どれもリアルで男臭くて、思春期の香りがぷんぷんしていて甘酸っぱい。
読んでいて照れ臭くなってしまうのは、過去の自分の恋愛と重ね合わせてしまうから。
恥ずかしいくらいピュアで一途だったあの頃の自分の恋愛を、ついつい思い出してしまうからなのかも。
幼馴染みとの曖昧な関係、年上の女性との甘く苦い恋の思い出、初めての彼女とのピュアな恋の始まりに、男の友情!
魅力たっぷりの彼らの青春ラブストーリーをぜひ!
とあるコンプレックスのせいで自分に自信が持てないヒロインと
女たらしで有名な超かっこいい先輩。
美人で妹思いのヒロインのお姉ちゃん、ヒロインに恋する同じクラスのイケメンくん。
軽いノリのラブコメかと思って読み始めると、あれれ?
青春感とときめきとドキドキと切なさと複雑に絡まる恋模様がまるで少女マンガのような軽いタッチで描かれていて驚かされます。
恋を通して成長していくヒロインと一緒に喜び、天然ヒロインと先輩のラブラブっぷり(でもなかなかくっつかない)にニヤニヤしながら気づけば最後まで読み終えてしまっていました。
漫画で読みたい!そして柳くんがかっこいい!(笑)
たくさんのキャラが登場するのできっと誰かに共感できるはず。
ニヤニヤしたいあなたにおすすめの作品です。
まだいつだってすっぴんだった、あの頃。
あの頃の恋は、なにもかもが全力で。
ずるさも、したたかさも、大人の事情も関係なくて。
全力で、好きになって、全力で、失恋をして。
だけど、大人になった今。
ラインで強さを、リップで色気を、チークであどけなさを演出して、なにもかもをパウダーで隠して。
作り上げられた舞台でする恋は、色んな事情も大人のずるさも重なって、始まりはどこか曖昧で。
だけど、そんな風に、からだを重ねてから本物の恋に気付く恋愛も悪くない。
無防備な自分を受け入れてもらった瞬間にすごくときめいてしまうのは、きっと大人になったから。
こんな物語を書けるかなさんが好きです。
真白ちゃんはずるい。
なにがずるいかって、全部ずるい。
恋をして、彼が好きなバイクに乗る姿を見て、あ、わたしも乗ってみたい!そう思ってすぐにバイクの免許を取りに行って。
気持ちを伝えるより先に、行動が、言葉が、表情が、あなたが好き!そう言ってしまっているから。
こんな素直で可愛い女はなかなかいない。男ならみんな、ハートを撃ち抜かれちゃうに決まってる。読んでいるわたしでさえ、真白ちゃんが大好きになってしまったから。
そのくせ、最後は男に決めさせるんだからもう、参りました真白さまと言わざるを得ない。
つなぎの男子に胸キュンとか、バイク男子にドキドキとか、そんなレベルを遥かに超えた、素敵な恋の物語。
本屋さんでみつけた極上オムニバスにお気に入りの一ページを見つけたときのような感覚に浸っています。
一途に夢を追いかけて鉄道会社に就職したけれど、運転士になるという本当の夢を叶えることができないでいるヒロインと、訳あって同じ鉄道会社で駅員として働く彼。
電車の車内で彼の恥ずかしい瞬間を目撃してしまったヒロインは、『バラしたらお仕置き』といきなりキスを迫られて…?
茜口駅前プロジェクトメンバー内で揺れる、ちょっぴり危なっかしいヒロインの恋心。勘違いやときめきが手に取るように伝わってきて、最初は嫌いだった彼の、駅員として働くかっこいい姿に徐々に惹かれていく様子にはこちらまでキュンとさせられてしまいました。
駅前開発と夢を諦めないヒロインのシンデレラストーリー。
働く男子、彼は鉄道員。
ぜひ読んでみてください。
ひょんなきっかけで、人気漫画家のいわゆる『メシスタント』のバイトを引き受けることになったヒロインは、人見知りで無口でとっつきにくい漫画家、ユキセンセに恋をする。
ユキセンセも、いつしか彼女に特別な思いを抱くようになって…?
不器用なふたりが仕事を通じて少しずつ距離を縮めていく様子、恋に落ちたユキセンセのクラッシュぶり、手強いライバルの出現など、漫画家先生の仕事場であるマンションの一室という小さな小さな舞台で繰り広げられる恋模様は、静かで、優しく、程よく甘く、そして情熱的でした。
漫画家先生ならではの、ロマンティックなラストにも注目!
ぜひ読んでみてください。
おしゃれな社員食堂、ラ・スルスで働く三十路のヒロイン千鶴と、スルスのお人好しサブマネージャー椎名さんの、ちょっぴり残念でキュートな勘違いラブストーリー。
社員食堂で働く千鶴と愉快な仲間たち。彼らの頑張りにたくさん元気をもらえる、とってもハッピーな作品です。
お人好し過ぎて残念なヒーロー椎名さん。いつも勘違いして突っ走ってしまう、これまた残念なヒロイン千鶴。
だけどだけど、それがこの作品のいいところ!
お互いに勘違いしながら、仕事を通じてふたりの絆が深まっていく様子は読んでいてとても癒されます。
ふたりとスルスの愉快な仲間たちが、これからも幸せでありますように。
素敵な作品をありがとうございましたー!
美しい海を舞台にした、高校生の甘酸っぱくてとびきり切ない物語。
ずっと大好きだったあっちゃん。
だけどあっちゃんには大切にしている彼女がいる。
だから、それでも、あっちゃんへの想いは捨てきれなくて、妹というズルいポジションであっちゃんのそばにいようと決めた。
伝えたい。だけど決して伝えられない。
そんな風に思っていたのに…。
切なくて、どうしようもなくて、諦めるなんてできなくて。
思わず一気に読んでしまいました。
青春は、甘酸っぱいだけじゃない。
ラストシーンが好きです。
ぜひ読んでみてください。
とても幸せな気持ちになりました。
大好きで、信じ合って結婚したはずなのに、ちょっとしたきっかけで彼を疑ってしまって。
そんな自分に嫌気がさして、波風立てないように疑っていることを言えなくて、泣きながら彼に背中を向けて眠る夜。
結婚して主婦になった途端に外の女性に負けたように感じてしまう気持ちに共感…!
最後はあったかい気持ちになれました。
おすすめの短編です!
丁寧に、ゆっくりと静かに描かれたふたりの恋が、とても切なくて魅力的な作品でした。
ふたりが幸せな道を歩み出すまでにはとても苦しくて、ただ好きなだけではどうしようもない大きな壁がいくつもあって。
先生は年上で、憧れの人。
冷たく見えて、だけど本当は、甘党で寂しがり屋で、脆くて儚い心をかたい鎧で覆い隠した弱い人。
守ってあげなきゃいけない弱さを秘めた人。
だからこそ、惹かれあいながらも結ばれることは難しくて。
ちなみに私は、君島先生が好きです。
まず、タイトルが素敵です。
作品の中でこのタイトルに出会う頃にはあなたもきっと、このストーリーの虜になっているはず。
すぐに読み終えてしまうより、じっくりゆっくり1ページずつ読み進めたいラブミステリー。
情熱的でスリル満点、これはただの恋愛小説ではありません。
きちんと読み進めないと、えっ何?どういうこと?!とあたふたしてしまいます。謎解き要素と怖さも同時に味わえる贅沢な作品です。
とにかく読んでみてください!傍らにコーヒーでも用意してじっくりと。片手間で読むのはもったいないですよ。
あなたも是非!
すごく長い夢を見ているようでした。
歩夢の前にあらわれた不思議な少女、七海と、姿を消した歩太。歩太の元セフレであり歩夢のセフレである尚子。
謎だらけの不思議な多角関係の中、ゆっくりと静かに進むストーリー。
姿を消した歩太のことを追い続ける七海の正体が知りたくて、ページを捲りました。
アユとナナ、ふたりの犯した罪はあまりに大きくて…
儚くてまるで幽霊のような七海と、徐々に姿を表してくる歩太の本当の姿。
現実的で、身近にいそうな歩夢と尚子。
現実からあまりに遠い場所にいるような歩太と七海。
心に刺さる不思議な何か。
印象的で、儚く美しい物語でした。
このページ数でこの余韻!
ディープな話題なのに後味はすっきり。
もっと読みたい!と思わせてくれる味わい深い短編です。
あ、読み終えたら小籠包が食べたくなります。
君を想うと〜シリーズファンならずとも、必見の最新作!
幼馴染の美織とキョウちゃん。
心の底では想い合う、不器用なふたりのすれ違いまくりのラブストーリー。
ヒロインの美織は、超がつく鈍感で、一生懸命なのにいつまでたっても子どもっぽさが抜けない女の子。それでいて無自覚な小悪魔っぷりが男泣かせで、とってもキュート!
そんな美織に恋する年下幼馴染のキョウちゃんは、これまた不器用で乱暴で素直じゃなくて、それなのにどこか憎めない男の子。
ふたりの勘違いやすれ違いっぷりが見事で、じれったいのもまたこの物語の魅力のひとつ。
ふたりのお騒がせラブ、覗いてみませんか??
小学6年生で出会ったふたりの淡い恋が、十年以上もの長い長い月日を経て、愛情へと変化し、時には離れ、お互いを傷つけ合いながらも、かたく深い絆へと変わっていく物語。
サスペンスの要素を交えながら、ここまで一途で美しい純愛を描いた作品にはなかなか出逢えないと思います。
何より素晴らしかったのは、ふたりの視点で交互に紡がれる心の描写やお互いの台詞、背景やものの見方に至るまで全てが、ふたりの成長に合わせて変化していくことでした。
当たり前のようでいて、それはすごく難しい描き方だと思うのです。
小学生のふたりが大人になるまでの数百頁があまりにも自然で、ありきたりな言葉ですが本当に感動しました。
ぜひともお勧めしたい作品です!
保険会社を舞台にしたラブストーリー。
とにかくお仕事内容がめちゃくちゃリアルで、ラブ要素なしのお仕事ドラマとしても十分楽しめる作品です。
なのに、なのにそのラブストーリーがまたいいんです!
超然美形の支部長と、営業職として毎日必死に頑張るヒロインがコミカルに描かれていて、保険会社で働く厳しい日常の中のちょっとしたトキメキにもすごく共感できました。
気がつけば、あなたもきっと、頑張れ!頑張れ~!と応援していることでしょう。
オススメです。
美しいタイトルに惹かれて読み始め、止まらなくなりました。
悲しく、切なく、苦しいそれぞれの想いが痛々しく、胸をえぐるように伝わって来て…美しいタイトルが徐々に深みを増してきます。
重く辛い物語ですが、読み進めるほどに魅力的な登場人物たちがそれぞれの好きな相手の優しい月となっていくことに気づきます。
「忘れられないなら、もう忘れない」
素敵な台詞。悲しいけれど大好きな台詞です。
あなたもぜひ!
キレイナサカナ。 青春時代にふさわしい、けだるさと爽やかさがうまくミックスされた、絶妙な言葉選び…とでも言いましょうか。 とにかく主人公の気持ちがリアルに爽やかに表現されていて、甘酸っぱい男心を描くセンスはさすがです。 大好きな作品になりました。 あなたも是非。
キレイナサカナ。
青春時代にふさわしい、けだるさと爽やかさがうまくミックスされた、絶妙な言葉選び…とでも言いましょうか。
とにかく主人公の気持ちがリアルに爽やかに表現されていて、甘酸っぱい男心を描くセンスはさすがです。
大好きな作品になりました。
あなたも是非。
登場人物の誰かが死んだ訳でもなく、主人公の余命があと少ししかない訳でもない。
それなのに、切なさで胸がキュッと締めつけられる。
自然に、涙が溢れてくる。
誰かを好きになるってこんなにも切なくて、苦しいことだったっけ…。
ついつい感情移入して、そんな風に思わずにいられないのは、高校生の恋愛を描くのに相応しい、爽やかで読みやすい文章で丁寧に綴られているからでしょうか。
3人の高校生が織り成す、とびきり切なくて甘酸っぱい、青春ラブストーリー。
あなたも是非。
小説を書いたり読んだりしていて「やった!」と思う瞬間は、 自分好みの小説を見つけ出したとき。 自分が素敵だなと思う作家さんから感想やコメントを頂いたときだと思います。 たった22ページの短編ですが、この作品を読んで「やった♪」と思いました。 「素敵作家さん発見♪」と(*^^*) 読みやすい文章で、すらすら読めます。 オススメです。
小説を書いたり読んだりしていて「やった!」と思う瞬間は、
自分好みの小説を見つけ出したとき。
自分が素敵だなと思う作家さんから感想やコメントを頂いたときだと思います。
たった22ページの短編ですが、この作品を読んで「やった♪」と思いました。
「素敵作家さん発見♪」と(*^^*)
読みやすい文章で、すらすら読めます。
オススメです。