「…ん。」 丹羽くんは私のプリントを自分の机に置く。 そして私の方を見た。 ん?と思って戸惑っていると、掴まれたままだった手が軽く、丹羽くんの方に引き寄せられた。 「ぼさっとしてないで、椅子こっちに持ってきて。」 その言葉と共に、手は離され、ようやく理解する。 つまり、丹羽くんの机で教えるから、隣に座れってことね。 「あ、うん。」 1つの机に2人で座ると、かなり狭くて。 というか、肩が触れるほど密着している。