+++こころside+++ うぅ~、寒い……。 「ほら、こころ。 早く行きなさいよ!」 寒くて、ストーブの前から動けない。 でも、ママに促されるまま 玄関まで来た。 「行ってきまーす!!」 ――――ガチャ。 ドアを開けると、 思わずのけ反りそうだった。 「えっ…なんで、叶多くん……」 赤い鼻を隠すように マフラーをぐるぐる巻きにして 立っていた叶多くん。