叶多はそのままリビングに向かった。 「ねぇ、叶多…! あたしは……あたしは、叶多の何?」 叶多は一瞬戸惑った表情を見せたけど、 すぐに笑顔になった。 「幼なじみで、家族だろ?」 “家族”って………、 恋愛対象じゃないってことだよね……。 あたしは、違うのに……。 あたしは、そんな気持ちで叶多と接してないよ。