イケメン王子の花メイド





「ほら、私ってドジでしょ?それでよくこぼしちゃったり粉間違っちゃったりして…」


「あぁ〜…」




激しく納得できてしまうのが悲しい。

なんて言葉を掛ければいいんだろうか。




「あっ、それなら今度一緒に作りましょう!」


「…え?」




私の突然の提案に、心底驚いたように顔を上げる茜さん。


私はこれ名案。と誇らし気に微笑む。




「茜さんが失敗しないようにサポートします!全力で!」


「…は、花ちゃぁん…っ」




次第に茜さんの目にはじわぁっと涙が溜まり、そのまま私に抱き付いた。


…可愛いなぁ。




「私…花ちゃん妹に欲しいぃ〜」


「な、何言ってるんですかっ」


「だって私花ちゃん大好きだものぉ〜……」




私は抱き締められたままどうすることもできず、ただただ赤面した。


…どちらかといえば、茜さんは妹の方が合ってる気がするけど。