「花ちゃん!棗様帰って来られたわよ〜!」
と、そこで廊下から慌ただしく顔を出したのは茜さんだった。
後ろではパタパタと急ぎ足でメイドさん達がエントランスへ向かっているのが見える。
え、もう!?
思ったより早かった……。
「わ、分かりました!」
「あら、洗い物中?それなら終わってから来て大丈夫よ〜」
じゃあ先に行ってるわね〜!と茜さんは笑顔で言ってしまった。
あ……そうなんだ。
じゃあ速攻で終わらせて行かなくちゃ!
私はお皿が割れないようにしながら素早く洗い物を済ませていく。
……心臓がまたドキドキと鳴り出してる。
綾小路家へ行って帰って来た棗様と響子様。
何かしらの報告がある、はず。
……なんでしょう。
不安と焦りが入り混じって変な感情になってる。
でも、私はどんな報告があろうと
告白するって決めたんだ。
皆に応援してもらったことを無駄にしないように。
後悔しないように。
……ふぅ、大丈夫。
きっと言える。
棗様のどんな返答も、受け止める所存です。

