棗様を喜ばせることが出来たなんて、メイドとして光栄過ぎますね。
私ほんとに幸せ者だなぁ。
「……ふぁ」
と、棗様は欠伸をひとつ。
…眠いのかな。
今日もレッスンでお疲れですよね。
早く休ませてあげなければ。
「では棗様、着替えてからお休みなさって下さいね」
「……ん」
「私はこれで失礼させて頂きます。お休みなさいませ」
「……花」
と。
お辞儀をした私を棗様は小さく呼んだ。
私は顔を上げて首を傾げる。
「…?どうかしました?」
「……」
じっと棗様に見つめられ、私はどんどんドキドキしてくる。
な、なんだろう。
まだ何か連絡事があったかな。
「こっちに来い」
棗様はそう言って自分が座っている隣をポンポンと叩いた。

