ビックリして後ずさりするも、物置部屋はとても狭く、トンと背中が壁に当たった。
「…せっかく弱点見つけたのになー」
そう言いつつグググとだんだん距離を縮めてくる小塚森様。
私はそれにあわあわと焦りながらふとその小塚森様の言葉が引っ掛かった。
〝弱点〟…?
一体なんのこと…?
「こ、小塚森様…?」
「世の中まじで意味分かんねぇよなぁ…。今すぐ花ちゃんをここで犯しても罰は当たらなくていいはずなんだよ」
「…っ!?」
な、何を言い出すのです!?
それは罰が当たる当たらないというか普通に大問題ですよ!?
ビクビクしながらグッと身構えていると、不意に小塚森様は私から離れた。
まだ警戒しつつ小塚森様を見上げる私を見て、小塚森様は軽く笑う。
「戻ろっか。滝沢のとこに」
…え?
そう言った小塚森様はそのまま扉を開けて部屋から出て行ってしまった。
なんだか拍子抜けである。
何もされなくて心底安心したけど、意外にもあっさり解放してくれた小塚森様を私は全く理解出来ないでいた。
……でもきっと、私をメイドにしたいことが本来の目的じゃないような気がする。
なんとなく、そんな気がしてならない。

