イケメン王子の花メイド






しかし私の返答は最初から決まっているのも同然で。



……私は棗様のメイド以外考えられません。




「も、申し訳ありません。私は棗様の専属メイドですので……」


「……どうしても?」


「…はい」


「俺ならもう花ちゃんメイドじゃなくて結婚相手にすることも出来るんだけど」


「けっ…!?」


「…ほんとに駄目?」


「……はい」




そっか、とくるりと私に背中を向けた小塚森様。


どんなことを言われようが、私は棗様のメイドを辞める気は全くないのです。


棗様に「辞めろ」と言われない限り、私はずっと棗様に尽くし続けると誓っているのです。



こんな私を〝特別〟だと思ってくださる棗様のそばに居続けたいのです…。




「……残念」


「……申し訳ありません」


「いやー残念。すげぇ残念だわ。ほんとになんでいっつもこんなに……ハァ」





背中越しに聞こえるその小塚森様の声は、なんだかさっきより低い気がする。



と、

突然小塚森様は私を振り返り、グッと距離を一気に縮めてきた。