――お茶を入れ、ケーキを切り分けて、私はそれらを棗様の書斎へと運んだ。
ノックをして書斎の扉を開くと、中では三人が楽しげにお喋りをしていたご様子。
「あ、チョコケーキだぁ」
そう呟くように言った馨様に続いて、小塚森様も私の持つケーキを見て目を輝かせた。
「すげぇ!これザッハトルテじゃんっ。俺超好き!」
なんと小塚森様のお気に召したようで、私は嬉しくなって勢い良く「それは良かったです!」と声を上げた。
棗様のお口に合うように甘さを控えめにしたし、気に入ってくれるといいなぁ。
「……いただきます」
棗様にケーキを渡すと、早速棗様はフォークを手に取ってケーキを一口食べた。
モグモグと口へ運んだケーキを味わっている間、私は少しドキドキしながらティーカップを棗様の前に置いた。
「…うますぎる」
「あ、ありがとうございます!」
棗様のその一言で私はとても舞い上がれるのです。
う、嬉しい。
棗様に美味しいと言っていただけるとほんとに嬉しい…!

