「馨様はどうでしたか?」


「僕は4位だよ。ちなみに2位は副会長さんで、3位は綾小路さん」




なんと素晴らしいメンツなのか。


皆さんの驚きのスペックに私はいつも驚愕させられている気がします。




「まあ棗は生徒会長だからね」




そう言って棗様を見た馨様。


生徒会長なんてとても大変な仕事のはず。

それでも棗様はきっと弱音を吐くことなく簡単にこなすんだろうなぁ。


そりゃモテますよ。




「生徒会長は親父がなれって言ったからなったんだけどな」


「え、そうなのですか?」




棗様はふぅと溜息をつきながら言う。


そ、そうだったんだ。

やっぱり息子にはそういう立派な仕事をして欲しいのでしょうか。




「まあ親父の気まぐれなんだけどな。その頃ハマっていた小説に生徒会長役の登場人物がいたかららしい」




そ、そんな理由!?

社長ってそんなに気まぐれなお方だったのですね。