「よし」 優しく微笑んだ棗様は、ポンポンと私の頭を撫でた。 その仕草にドキドキしつつも、私はつられて微笑む。 「俺もその叔母さんに挨拶しておきたいしな」 私を預かっていることをだろうか。 そういえば社長も叔母さんの所へ挨拶に行くと仰っていたような。 「親父にも今日行く事を伝えておいてくれ」 「あ、はい!」 ……ドキドキする。 叔母さんとちゃんと話すなんて…初めてだ。 上手くいくといいな。