イケメン王子の花メイド







——「なるほどねぇ」



メイドルームにて、私は先程の経緯を全て茜さんに話した。


偶然にもメイドルームには他のメイドは誰もいなかった。




「……花ちゃんは、なんでそんな気持ちになると思う?」


「……」




知ってる。


こんな風に不安になって、気になって、たくさんの感情が溢れてくるこの気持ちに、覚えがある。




「……花ちゃん、棗様のこと好きなのね」




私はゆっくり頷いた。




「私なんかが好きになっても、しょうがないことは分かってます……」




でも好きだという気持ちを消せるわけじゃない。


メイドとご主人なんて、身分の差にもほどがあるなんてことは十分承知である。



でも好きなんだ。