イケメン王子の花メイド




ホクホクとした表情で紅茶とケーキを運ぶ私はまっすぐ書斎へと向かう。



今日はミルクレープにしてみました。

案外簡単に出来て、とても美味しいミルクレープ。


喜んで下さるといいなぁ。



そんなことを思いながら書斎に着いた私はそのままコンコンと扉を鳴らす。


頭を下げながら片手で書斎の扉を開いた。




そこで目に飛び込んできた光景に、目を見開いてピタリと動きを止めてしまった。



追い詰めるように綾小路様の両サイドに手をつく棗様。


そばには二冊の本が落ちている。



そんなお二人は呆然と私を見つめてきた。




どうしよう。

なんと、罪深い。


とりあえず部屋から、出ないと。



私はそばに置いてあったテーブルにお茶とケーキを置いて、慌てて部屋から出た。


去り際に棗様の声が聞こえた気がするけど、焦っていたので何を言ってるかまでは聞き取れなかった。