僕は、混乱より懐かしさや愛しさが込み上げて来て何を話せば良いのか分からず彼女を見つめた。


相変わらず若くて綺麗だったが、煙で出来てる為かやや薄かった。


「なんて呼べばいいんだ?」


「ロールちゃんとかロールね。ロックンロールが好きなんで自分でつけたのよ。そんなイカれた名前は私だけだったから許可が出たのよ。

だいたい皆かっこい名前にするから同じような名前が多いの。

尚ちゃん来たら何にするロール夫とか空いてるよ。」


彼女は、そいうとまた楽しく笑う。


綺麗な歯が見える。


「けっこう楽しんでるよ。向こうでもギターを教えてるし、何て言うか気の合う人も少しは居るからね。

その辺りは、こっちと変わんないね。

くだらない人が多いけどね。

だけど幸せだし心配しないでね。

尚ちゃん来たらロール夫ね。決まりよ。

それと、色々悲しませてごめんね。

あ!それと、煙だし今ね尚ちゃんが性欲がムラムラってしても何も出来なくてごめん。」