【完】斜め前と、ちっぽけな涙。

「べ、別に怒ってなんかないよ…」




嘘。本当は怒ってた。



文句つけてやりたいけど、石田くん怖いから、言う勇気もなくて。



「ごめんな、俺が悪かった」



うん、どう考えても君が悪いよ。




と、酷いことを考えていた。




「この前のことって、何だ?」



頭の上にハテナマークを浮かべ、疑問そうに聞いてくるたくと。





「お、俺がコイツにキスをし……




「はっ!?」



石田くんが言いかけてる途中に、



たくとは、反応した。




「キ、キスしただと…?!?!」



大声を上げ、石田くんの胸ぐらを掴み、そう言った。



若干たくとが、涙目になっている。



実は、泣き虫だもんね、たくとは。