【完】斜め前と、ちっぽけな涙。

「………むかつく」




は、はいっ!?……ムカつくですと!?




「なんで……?」




「あ"?……アイツと……仲良くしてんじゃねぇよ!」




「きゃっ!」




…………………え?




「や、やめて!!!」




ドンッと精一杯の力を出し、石田くんを押し返した。




石田くんは、あたしの唇を強引に奪ったんだ。




な、んで………?





あたしのこと、嫌いなんでしょ?




ファーストキスではないけど。




「石田くん………ひどいよっ………」




あたしは、石田くんの目も見ずに、走って家に帰った。




石田くんの目を見ていれば、何か変わっていたかもしれない。



あんな、切なそうな顔してるなんて…