「僕達は父に言われてこのリアンナ学園に入ったんだ。『そのうちゲームを始めるぞ』という前置きの下ね」
「そして、今年ついに花嫁探しが開始された」
翠斗さんの付け足しに、
「こんなに早く見つかるなんて思ってもみなかったけどね」
と、白笑さんが笑った。
「つまり、お前に選んでもらえれば、王位を継げるって事だ」
名乗り以降だんまりを決め込んでいたかと思われた灼呀が、不意に口を開いた。
しかもさっきの不機嫌はどこへやら、不敵な笑みを浮かべている。
「お、王位?」
私が首を傾げると、
「僕達、ナンアリ星の王子様なんだよ」
末っ子の枢弥くんが笑顔で答えをくれた――・・・って、王子様ぁ!?