「かーいとう!海藤ったら! 聞こえてるー?」 大学3年生の夏。 暑さに脳がやられそうなくらいで 僕は反応しようと思えずにいた。 「海藤ったら!少しは反応しなさいよ!」 バシッ… 「いってぇーんだよ! なんだよ、如月? うるさいんだけど…」 僕は後ろにいた中学時代からの腐れ縁の 如月真緒をみる。 本当に思いっきり殴られて少しヒリヒリする。