「菜奈ちゃんが行方不明なの! 子供たちにバレないように、 菜奈ちゃんを探さないと!」 たまたま、 お母さん的な存在である玲子さんと お父さん的な存在である遼夜さんが 話しているのを幼い僕は聞いてしまった。 菜奈ちゃんはどこに行ったのだろう? 玲子さんも遼夜さんも 困っているなら僕が助けなきゃ。 そう思った。