「そんなに驚かなくても・・・」

女性が苦笑う。

「大丈夫です。

私は生きていますし、決して怪しい者ではありません」

そう言うと、女性は持っていたバッグの中を弄(まさぐ)った。

名刺を取り出す。

「私、こういう者です」

そう言いながら、女性は僕に名刺を手渡した。

受け取った名刺を見る。

『霊能力者 FUYUKO』

と、ある。